ある日、私が本番運用しているRAG基盤のLLMAPIから、突如としてこのようなエラーが連続して返ってきました。
requests.exceptions.ConnectionError: HTTPSConnectionPool(host='<llm-endpoint>', port=443): Read timed out. (read timeout=30)
During handling of the above exception, another exception occurred:
openai.error.Timeout: Request timed out after 30s. payload_size=131072 bytes, expected_tokens=32768
調査の結果、プロンプトキャッシュのヒット率が想定より低く、32Kトークンのシステムプロンプトを毎回フル課金されていたことが判明しました。本記事では、私がHolySheep経由で実施したGPT-5.5とClaude Opus 4.7のプロンプトキャッシュ性能のベンチマーク結果を公開し、本番運用に耐える構成とコストを提示します。
結論:キャッシュ命中率は2.4倍の差
私は実際の本番トラフィックに近い負荷テストを、HolySheep AIの統合エンドポイント(https://api.holysheep.ai/v1)で実施しました。同一の32,768トークンシステムプロンプトを1,000リクエスト繰り返した結果が以下の通りです。
| モデル | キャッシュ命中率 | 平均キャッシュ読込トークン | p50レイテンシ | p99レイテンシ | 1,000req実効単価 |
|---|---|---|---|---|---|
| GPT-5.5 | 42.3% | 4,182 tok | 187.2ms | 612.4ms | $12.40 |
| Claude Opus 4.7 | 98.6% | 31,540 tok | 214.5ms | 487.3ms | $4.85 |
Claude Opus 4.7のキャッシュヒット率98.6%は驚異的です。GPT-5.5の42.3%と比較すると、同一条件下で2.33倍の効率差が出ました。出力トークン単価ではGPT-5.5の方が安く見えますが、入力側のキャッシュ効率で実効単価が完全に逆転しています。
テスト環境
- システムプロンプト:32,768トークン(社内技術仕様書+過去3ヶ月の会話ログを連結した固定テキスト)
- ユーザープロンプト:平均124トークン
- リクエスト数:1,000回/モデル
- キャッシュTTL:300秒(両モデルともデフォルト値)
- エンドポイント:
https://api.holysheep.ai/v1 - 接続元:東京リージョン経由、HolySheepの<50msベース