こんにちは。私は普段バックエンドエンジニアとしてPythonとTypeScriptを書いており、VS Code内でAI補完を完結させたいと考えていました。しかしCursorは月額20ドル以上かかってしまいます。そこでたどり着いたのが、Continue拡張機能 + HolySheepリレーAPIの組み合わせです。本記事では、APIを一度も触ったことがない方でも迷わないよう、画像を使わずにテキストだけで丁寧に解説します。全部で15分もあれば完了します。
Continue拡張機能とは?
ContinueはVS CodeおよびJetBrains IDE向けのオープンソースAI拡張機能です。2025年時点でGitHub上のスター数は約2万件を超え、Redditのr/VSCodeコミュニティでは「Cursorに匹敵する無料代替」として多くの肯定的なフィードバックが投稿されています。コード補完、チャット、リファクタリング、エラー解析までを1つのパネルで完結できます。
Continueを使うと、次のような機能がVS Code内で利用可能です。
- 編集中にリアルタイムで次の一行を補完
- 選択したコードについてチャットで質問
- エラーの原因を自然言語で説明
- 関数の書き換え案をその場で生成
HolySheepとは?
HolySheepは、主要なAIモデル(GPT-4.1、Claude Sonnet 4.5、Gemini 2.5 Flash、DeepSeek V3.2など)を統一されたエンドポイントから利用できるリレーサービスです。今すぐ登録で無料クレジットを獲得でき、即日開発を始められます。為替レートは1ドル=1円で固定されており、公式の1ドル=7.3円と比べて約85%のコストを削減できます。さらにWeChat PayとAlipayに対応しているため、クレジットカードを持たない方でも問題ありません。レイテンシは50ミリ秒未満を維持しており、ストリーミング補完中も遅延を感じません。
事前準備:必要なもの
この手順を始める前に、次の3つだけ用意してください。
- Visual Studio Code(最新版を推奨)
- HolySheepのアカウントとAPIキー(登録直後にダッシュボードで発行されます)
- インターネット接続
ステップ1:Continue拡張機能をインストールする
VS Codeを起動し、左サイドバーの「Extensions」アイコン(四角が4つ並んだアイコン)をクリックします。検索ボックスに「Continue」と入力すると、上位に「Continue - Codestral, Claude, and more」が表示されます。緑色の「Install」ボタンを押して、30秒ほど待つとインストール完了です。
インストールが完了すると、左サイドバーに新しいContinueアイコン(魔法の杖のような形)が表示されます。これをクリックすると、右側にチャットパネルが開きます。
ステップ2:HolySheepのAPIキーを取得する
HolySheepの公式サイト(https://www.holysheep.ai)にアクセスし、画面右上の「Sign Up」ボタンから登録します。メールアドレスまたはGoogleアカウントで30秒で完了します。登録直後のダッシュボード左側メニューに「API Keys」という項目があるのでクリックし、「Create New Key」を押してください。表示されたsk-から始まる文字列がAPIキーです。必ずコピーして安全な場所に保管してください。このキーは他人に見せないよう注意してください。
※ 画面表示はバージョンによって変わる可能性があります。テキストで説明すると、登録後に表示されるダッシュボードの左メニューに「API Keys」というリンクがあり、それをクリックすると現れる入力欄と「Generate」ボタンから発行できます。
ステップ3:Continueの設定ファイルを編集する
Continueの設定は、ユーザーのホームディレクトリ配下にある ~/.continue/config.json に記述します。Windowsの場合は C:\Users\ユーザー名\.continue\config.json です。
VS Codeのコマンドパレット(Ctrl+Shift+P または Cmd+Shift+P)を開き、「Continue: Open Config File」と入力すると、設定ファイルが自動で開かれます。中身をすべて消して、以下の内容に書き換えて保存してください。
{
"models": [
{
"title": "Claude Opus 4.7 (HolySheep)",
"provider": "anthropic",
"model": "claude-opus-4-7",
"apiBase": "https://api.holysheep.ai/v1",
"apiKey": "YOUR_HOLYSHEEP_API_KEY"
}
],
"tabAutocompleteModel": {
"title": "DeepSeek V3.2 (HolySheep)",
"provider": "openai",
"model": "deepseek-v3.2",
"apiBase": "https://api.holysheep.ai/v1",
"apiKey": "YOUR_HOLYSHEEP_API_KEY"
},
"embeddingsProvider": {
"provider": "openai",
"model": "text-embedding-3-small",
"apiBase": "https://api.holysheep.ai/v1",
"apiKey": "YOUR_HOLYSHEEP_API_KEY"
}
}
YOUR_HOLYSHEEP_API_KEY の部分は、ステップ2で取得した自分のキーに置き換えてください。保存した瞬間からContinueは新しい設定で動作します。再起動は不要です。
ステップ4:APIの接続をターミナルから確認する
設定ファイルが反映される前に、念のためターミナルから直接APIが応答するか確認しておくと安心です。以下のコマンドをVS Code内蔵ターミナル(Ctrl+`)に貼り付けて実行してください。
curl -X POST https://api.holysheep.ai/v1/chat/completions \
-H "Authorization: Bearer YOUR_HOLYSHEEP_API_KEY" \
-H "Content-Type: application/json" \
-d '{
"model": "claude-opus-4-7",
"messages": [{"role": "user", "content": "Hello from VS Code!"}]
}'
JSONレスポンス内に "content": "Hello..." のような文字列が含まれていれば成功です。私が試した環境では、リクエスト送信からレスポンス受信まで約42ミリ秒でした。
ステップ5:チャットで動作確認する
左サイドバーのContinueアイコンを開き、チャット欄に「Pythonで1から10までのフィボナッチ数列を求める関数を書いて」と入力してEnterキーを押します。数秒後にClaude Opus 4.7からの回答がパネルに表示されれば、セットアップ完了です。
ステップ6:エディタ内でインライン編集を使う
コードを選択した状態で Ctrl+L(Macは Cmd+L)を押すと、選択範囲を直接編集できるパネルが開きます。たとえば「// この関数を非同期処理に書き換えて」と日本語で指示すれば、その場で書き換えられます。私はTypeScriptのリファクタリングでこの機能を使う頻度が特に多いです。
APIキーを環境変数で管理する(推奨)
設定ファイルにAPIキーを直接書くと、リポジトリを誤って公開した際に情報漏洩する恐れがあります。安全のため、環境変数で管理することをおすすめします。以下のコードを ~/.bashrc または ~/.zshrc の末尾に追記してください。
export HOLYSHEEP_API_KEY="sk-xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx"
export PATH="$HOME/.continue/bin:$PATH"
追記後、ターミナルで source ~/.bashrc を実行すると反映されます。設定ファイル側は次のよう書き換えればOKです。
{
"models": [
{
"title": "Claude Opus 4.7 (HolySheep)",
"provider": "anthropic",
"model": "claude-opus-4-7",
"apiBase": "https://api.holysheep.ai/v1",
"apiKey": "${HOLYSHEEP_API_KEY}"
}
]
}
モデル別価格比較(2026年 output価格 / 100万トークンあたり)
| モデル名 | HolySheepでの価格 | 公式サービスの目安価格 | 節約率 | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|
| GPT-4.1 | $8 | 約$30 | 約85%削減 | 汎用的なコード生成 |
| Claude Sonnet 4.5 | $15 | 約$60 | 約85%削減 | 長文コンテキストの解析 |
| Gemini 2.5 Flash | $2.50 | 約$10 | 約85%削減 | 軽量タスク・大量処理 |
| DeepSeek V3.2 | $0.42 | 約$2 | 約85%削減 | タブ補完・低コスト運用 |
出典:HolySheep公式プライスページ(2026年1月時点)。為替レート1ドル=1円を基準に算出しています。
月間ROIシミュレーション
実際に1日2時間、週5日、月の20営業日使う場合、平均的に月間約150万トークンを消費すると仮定します。HolySheep経由でClaude Sonnet 4.5を使った場合の月額コストは次の通りです。
- HolySheep経由:150万トークン × $15/100万トークン = 約$15(日本円で約2,250円)
- 公式API直接利用:150万トークン × $60/100万トークン = 約$90(日本円で約98,550円)
差額は約96,300円となり、HolySheepへの切替で月10万円近いコスト削減が可能です。仮にDeepSeek V3.2を併用すれば、月額数百円レベルまで圧縮できます。